アイドルまっしぐら!!
「……守ってあげるって言ったのに、守ってもらっちゃった。」



「……余計なことしちゃったかな?」




里奈は、少し不安げな表情を浮かべちゃってる……




「そんなことないよ。ありがとう。里奈のおかげで騒ぎにならずに済んだよ。」



僕はそう言って、何を思ったか、里奈の頭を撫でてしまっていた。




「……あ、あの、りょうくん?」




当然、里奈は何が何だか分かってない感じ……




「あっ……ごめんね。」



僕はそう言って、手をどけた。



「……行こっか。靴はまた今度にする。僕、お腹空いちゃった。」




「あっ、うん……そうだね!」




僕たちは、少し後味の悪さを感じながら、靴屋を出た。




……里奈には、気を遣わせるようなことさせちゃったな。



……まだまだ、恋愛はビギナーなんだ。



彼女の気持ちを理解してあげられるような彼氏にならないとね!
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