アイドルまっしぐら!!
里奈は俺の初恋。




それで、出来れば最初で最後の恋にしたいと思う。





……はぁ。




でもさ、里奈は違うんだ。



「光樹〜。」




いつも、里奈の部屋に勝手に入る俺だけど、



バレンタインの日は違う。



「……出来た?」




「うん!今年も自信作!」



「どうだか?」



そんなことを言ってしまうけど、本当は嬉しくて仕方がない。



里奈が作った、バレンタインのお菓子を、一番最初に貰う特権は俺にしかないから。




毎年、里奈は俺の部屋に綺麗にラッピングしたプレゼントを持ってきてくれる。




「……ありがとう。」



「どういたしまして。」




里奈はそう言って、微笑んだ。
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