アイドルまっしぐら!!
「夕飯は食ってきた?」




「うん。コンビニで買ったおにぎりを食べたよ。」





良介は俺の部屋でいつになくおとなしくしている。




「……ねぇ、今日は銭湯にでも行かない?」




「銭湯?どうしてだよ?こんなに寒いのに……。」




俺の家の近くには一軒だけ銭湯がある。




だから、行けなくはないんだけど……




こんな寒い日に行ったら湯冷めしそうだし、



それに……良介が俺と風呂に入りたがるなんて




何かがおかしい。




「……光樹とゆっくり話がしたいんだ。」




「話?話なら別にここでも……」





「裸なら、お互い隠し事できなさそうでしょ?」




……裸一貫ってやつだろうか?





何か視点がずれてるような……




「……まぁ、いいけど。」



裸になっても、俺の気持ちは多分隠せるはずだけど。


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