アイドルまっしぐら!!
「……1つ、お願いがあるんだ。」




「分かってるよ。僕にできることなら何でも。」




良介はあの頃とは随分変わって、明るくなった。



たまにその話をすると、



『光樹がいてくれたからだよ。』



とか言われて、こっちが照れる。




優しい笑顔だけは、あの頃から何も変わっていない。




「……俺にさ、幼なじみがいるっていう話したことあるよな?」




「うん。『Cute Boys』のことをすごい好きでいてくれてる女の子でしょ?」





「そう。あのさ、すごい無理なお願いだと思うんだけど……そいつに会ってやってくれないか?」




「うーん、急にどうしたの?」



良介はやや表情を曇らせる。




「あのさ、そいつ里奈って言うんだけど、良介のことがすごい好きでさ。誕生日が近いから、プレゼントに良介に会わせてやりたいなって……あ、良介のことをモノみたいに扱うとかいう意味じゃないから。良介は良介ですごく大切だし……。」




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