アイドルまっしぐら!!
「明日から昼休みは屋上に来てください。また何かがあれば連絡します。」



私は無言で肯定の意思を伝えると、城山くんは笑顔で屋上を去っていった。





「……はぁ。」




彼の意図が分からない。




少なくとも私は、城山穂積という人間の存在自体知らなかったわけだし、




彼が私を好きになる要素が1ミリ足りとも感じられない。




そして何より、彼は私のことを恋愛対象として見ていない。




「好き」という言葉に気持ちは一切こもっていなかった。



無機質な告白だった。




……彼は何が狙いなんだろう。



もし万が一ばれるようなことになったら、りょうくんにも『Cute Boys』のメンバーのみんなにも、迷惑をかけちゃう。




……私、このままりょうくんと付き合ってていいのかな?
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