アイドルまっしぐら!!
……良介から話を聞いた日以来、俺は里奈の家に行ってない。


良介に悪いから。




極力、里奈を避けるようにしてる。




そんな日がしばらく続いたころ、




俺のクラスに珍客がやって来た。




「……光樹くん。今、いいかな?」



昼休み。一人で弁当を食べていたら、女の子が俺の元へやって来た。



……確か、高木だ。里奈の親友の高木千里。




「どうした?」




「……最近、里奈の様子がおかしいと思わない?」




……里奈の様子?




「さぁ。最近、里奈と会ってないから。」




「……里奈に彼氏が出来たから?」



高木がそう言ったので、俺は少し驚いたが、



きっと里奈から聞いたのだろうと自己解決をした。




「……まぁ、そうなるかな。」



「……はぁ。みんな馬鹿ばっかり。」



高木はため息をつきながらそう言った。
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