アイドルまっしぐら!!
「とりあえず、ホワイトデーに良介に会えるんだろ?」
「……うん。」
「何か悔しいけど、里奈を本当の笑顔に出来るのは良介だけのような気がする。」
……それだけは間違いない。
「……良介は、里奈のことを本当に好きでいてくれてる。だから、良介だって慌てるだけじゃなくて、里奈を必ず助けてくれる。」
「……うん。」
「……良介に話せるよな?」
「……うん。」
……よかった。
「……光樹、ありがとう。」
「べ、別に……。でも、これで里奈と手を繋いだのと、抱きついたこと、チャラになるかなって。」
俺の精一杯の照れ隠し。
「……本当にありがとう。」
……俺の17年の初恋は幕を閉じたけど、
里奈の支えになれるから、
それでいい。
好きな人の幸せが、俺の幸せだ。