アイドルまっしぐら!!
……寝られないなぁ。
僕は目が冴えてしまって、夜中にカーテンを開けて星空を眺めていた。
……今日はよく星が見える。
「……りょうくん。」
僕は背後から聞こえたその声に、驚いて振り返った。
「……どうしたの?里奈。」
「……寝られないの。」
「……僕も同じ。こっちにおいでよ。星が綺麗だよ。」
僕がそう言うと、里奈はゆっくり隣にやってきた。
「……本当だね。」
僕の隣で星を眺める里奈は、本当に綺麗だった。
「……一緒に寝る?」
少し欲張りになって、ダメ元で言ってみた。
「……うん。」
「……えっ?」
……今、なんて言ったの?
「……一緒に寝よ。そしたら、安心して寝られると思う。」
……里奈は、僕を信じてくれてるんだよね。