アイドルまっしぐら!!


……寝られないなぁ。




僕は目が冴えてしまって、夜中にカーテンを開けて星空を眺めていた。




……今日はよく星が見える。




「……りょうくん。」




僕は背後から聞こえたその声に、驚いて振り返った。



「……どうしたの?里奈。」




「……寝られないの。」




「……僕も同じ。こっちにおいでよ。星が綺麗だよ。」



僕がそう言うと、里奈はゆっくり隣にやってきた。



「……本当だね。」




僕の隣で星を眺める里奈は、本当に綺麗だった。




「……一緒に寝る?」




少し欲張りになって、ダメ元で言ってみた。




「……うん。」




「……えっ?」




……今、なんて言ったの?



「……一緒に寝よ。そしたら、安心して寝られると思う。」




……里奈は、僕を信じてくれてるんだよね。
< 198 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop