アイドルまっしぐら!!
「……いいの?」
「……うん。」
僕は、里奈のその返事を聞いてから、
一緒にベッドに入った。
「……りょうくん。」
「……なぁに?」
「……ギュってして?」
……今のはさすがにヤバい。
「……どうしたの?」
「……りょうくんに包まれて眠りたいの。」
……何で急にこんなこと言い出したんだろう。
……いや、嬉しいんだけど。
僕は、色んなことを考えながら里奈を抱き締めた。
……シャンプーの匂いが鼻をくすぐり、
里奈の温かみが僕の心を刺激する。
「……りょうくん。私、まだキス以上のことをする勇気はないけど、嫌いにならないでね?」
「……分かってるよ。一緒にゆっくり形作っていこうね。でも……いつかは、里奈の全部を僕が貰うからね。」
「……うん。」
……なんだか、よく眠れそうだなぁ。