アイドルまっしぐら!!
「それは……やめたほうがいいんじゃないか?」
良介の考えを聞いたあとに、俺がまず思ったことだった。
「どうして?」
良介の口調から、冗談だとは思えない。
「確かに里奈を助けるにはいい方法だけど……良介が大変になるし、色々面倒になるんじゃないか?」
「そんなことはどうでもいいよ。里奈を助けられるし、僕にしかできない方法でしょ?」
……良介の決意は固いらしい。
「……良介の愛情は、真っ直ぐだな。」
「うん!」
……良介には敵わない。
「でね、光樹にも協力してほしいんだけど……。」
「あぁ。乗り掛かった船だしな。最後まで付き合うよ。」
「ありがとう!」
……俺は、こうして良介の計画を手伝うことになった。