アイドルまっしぐら!!
りょうくんの家に泊まったホワイトデーから、しばらく経って、




特に状況は変わらないまま、



2年生最後の終業式の日を迎えた。




「……ふぅ。」




今日はお昼で終わりだから、城山くんに呼び出されることもないかなぁって思ったんだけど……




今日もホームルーム終わりで、屋上に来るように言われてる。




……嫌だなぁ。




りょうくん、助けてくれるって言ってくれたけど……



どうするつもりなのかな?




……まさか、別れるとか言わないよね!?




ホワイトデーが最後の日のつもりで……




……考えすぎかな?





「……里奈?式、終わったわよ?」




「……えっ?」




千里の呼ぶ声に気づいた時には、



体育館には私と千里しか残っていなかった。




「……大丈夫?」




「……うん。」




私は、ボーッとしながら千里と一緒にクラスに戻った。
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