アイドルまっしぐら!!


「……全然足りないよ。」



僕はそう言って里奈を引き寄せ、キスをした。




……もう里奈がいない人生は考えられない。




……一生愛してるから。





「……あの、お二人さん?」



背後からそんな声が聞こえて、慌てて振り返った。




「俺に感謝の気持ちも言わないで、里奈とキスですか?良介くん。」




「……光樹。」




……しまった。光樹のこと忘れてた。



里奈は唖然としちゃってる。




光樹も明るく振る舞ってるけど……内心複雑だよね。



「……ごめん、光樹。」




「ありがとうって言ってほしいんだけど。そうそう!今日のお礼に、また俺の家に泊まりに来てほしい。」



「……それでいいの?」




「あぁ。楽しみにしてる。」




……光樹は本当に優しいね。


< 216 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop