アイドルまっしぐら!!
Last.二人を繋ぐもの
二度目のコンサート
季節は夏になった。
あれから私は抜け殻のように生気を失って、日々を過ごしている。
そろそろ卒業したあとのことも考えないといけないのに。
あんなに好きだった『Cute Boys』のことも、りょうくんのことを思い出したくないから、
嫌いになった。
部屋からポスターも剥がしたし、
雑誌も一切買わなくなった。
……でも、心にあいた穴は一向に塞がらなかった。
……嫌いにならなきゃって思い込んだから、当たり前だよね。
「……ねぇ、里奈。進路調査どうするの?」
千里がボーッとしている私に尋ねる。
「……ん?短大にしとく。」
「短大に行ってどうするの?」
「……分からない。分からないけど、保母さんにでもなろうかな?」
今の私にはとても先のことを考える余裕はなかった。
あれから私は抜け殻のように生気を失って、日々を過ごしている。
そろそろ卒業したあとのことも考えないといけないのに。
あんなに好きだった『Cute Boys』のことも、りょうくんのことを思い出したくないから、
嫌いになった。
部屋からポスターも剥がしたし、
雑誌も一切買わなくなった。
……でも、心にあいた穴は一向に塞がらなかった。
……嫌いにならなきゃって思い込んだから、当たり前だよね。
「……ねぇ、里奈。進路調査どうするの?」
千里がボーッとしている私に尋ねる。
「……ん?短大にしとく。」
「短大に行ってどうするの?」
「……分からない。分からないけど、保母さんにでもなろうかな?」
今の私にはとても先のことを考える余裕はなかった。