アイドルまっしぐら!!

「……ただいま。」



誰もいない家に帰って、私は冷房をつける。




……はぁ。



私……生きてる意味あるかな?



そんなことを考えていたとき、呼び鈴が鳴った。



「……はーい。」



「中山さん。速達です。」



……速達?



私は、不思議に思いながらもドアを開けて郵便屋さんから手紙を受け取った。




「……えっ?」




私宛てだ……。差出人は……




「……山中良介?」




封筒の裏には確かにはっきりとその名前が書かれていた。




「……どうして?」




私には理解できなかった。




どうして今になって私に手紙を出したのか?




私に何か言いたいことがあるのか?




不思議で不思議で仕方がなかったけど、なんか怖くてなかなか封を開けられないでいた。
< 245 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop