アイドルまっしぐら!!
「暑いなぁ〜。里奈、少し涼ませて。」



それからしばらくして光樹がやってきた。




光樹は、ずっと精神的に壊れかけた私を支えてくれてる。



光樹がいてくれてよかった。




「……ねぇ、光樹。」




「ん?どうした?」




光樹はベッドの上に座って、私の方を見る。




「……これね、さっききたんだ。」




そう言って私は封を切ってない、りょうくんからの手紙を光樹に渡した。




「……開けないのか?」




「……何だか怖くって。」



「じゃあ、開けなくていいんじゃない?」




光樹はそう言って、手紙を机の上に置いた。




「……でもさ、良介も相当な覚悟で送ってきたはず。どうしても里奈に伝えたいことがあって。じゃなきゃ、別れた彼女に手紙なんか出さないだろ。」



……そうだよね。




「さて……ちょっとトイレ行ってくるわ。」



光樹はそう言って部屋に私を残して、出ていった。
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