アイドルまっしぐら!!
「……なぁ、一つ聞きたいんだけど。」




「……うん。何?」




急に改まるから、私も堅くなっちゃった。




「里奈は『Cute Boys』のことが本気で好きなんだな?」




「今さらどうしたの?決まってるじゃん。」




「……そっか。ならいいんだ。」





「どうしたの〜?今日の光樹、変だよ?」




本当に様子がおかしい。



普段は『Cute Boys』のことなんか歯牙にもかけないのに。




「気にすんな。……さてと、俺帰るわ。」





「帰るの?夕飯食べていけば?」



光樹がこうして私の部屋にやってくるときは、必ずご飯を食べていく。




食べらないで帰るのは珍しい。




「いや、今日は母さんが用意してるんだ。また今度にするわ。」




「……うん。」




光樹は、私がそう言うと部屋を出ていった。
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