キボウノ唄
プロローグ
「思い出」




そういわれると、頭に浮かぶのは
数え切れないほどの思い出。
みんなとの思い出。
「大嫌い」って思ったこともあるし、
「大好き」って思ったこともある。



けど、結局は大好きだった。
「大嫌い」はただの照れ隠しみたいなもので、
このクラスのみんなが出逢えたのは

この広い宇宙の

この地球の

こんなに小さな存在のみんなが
こうして出逢えたのは
「奇跡」…なんだろうな。


「教室」って
思い出が詰まってるから
離れられないんだよね。
「終わり」って分かってるのに
分かってるのに

分かってるけど

「始まり」だったらいいのになって思ってる
自分がいる。

こんなに楽しい居場所だって分かってたら
もっとこの1年間
大切にした筈だし
もっと、笑えた。


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