夜と私と秘密の王子様
開けない。




だって、開けたとしても幸せはないから。





「光!」



この声は、優馬?





重い体を動かして、玄関に立った。




「ゴメン。私には無理。」






「お前、いつまで自分の殻にこもるんだよ!」




「あんたには、分かんないよ。もう私に関わらないで!」





「あの店…。9時に集合。」




「行かない。」






「来るまで、待ってるから。」
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