夜と私と秘密の王子様
「お疲れ様でした。」






「ねぇ、あの二人付き合ってるの?」



「昨日も迎えに来たよね。」



「優馬くんか…。」




「邪魔する?」




「いいよッ!」






なんて、奇妙なことを考えている人がいるとは知らずに歩いていた。




「ファミレスいこ。」



「…うん」





店員に席に誘導されドリンクバーを注文したあと彼は静かに話始めた。




「綺羅が、まだ一年生だった時。廊下を楽しそうに友達と歩く綺羅を見たのがきっかけ。」
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