夜と私と秘密の王子様
あまり、記憶がない。



かすかに、残るお酒の匂いと知らない部屋。





思いだせない。







「起きた??」



「あッ、うん。」





「お前飲みすぎだから。」



軽くデコピンされる。





何となく、記憶が戻って来た。



あの夜のこと。





「なぁ、学校いかねぇの?」



「行きたくないから。」




「イジメとか…?」





「うるさいッ!」




全部、壊したくなる。
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