らっく!!


「あれがホントに高梨 美弦?思ってたより普通じゃん」


美弦ちゃんと別れた後、匡人が真っ先に口を開いた。


「いいんだよ。可愛いだろ?お前絶対手だすなよ!!」


こいつに関わるとロクなことがないと常日頃からわかってる俺はすかさず釘を刺した。


「頼まれたって出さねえよ。紘一さんに恨まれるのはごめんだしな。それに女には困ってないし~」


そう言って匡人は携帯を覗きこんだ。


きっと女からのメールだ。


相変わらず女癖悪いなこいつ…。


匡人が生徒会長だなんて終わってるな、この学校。


「俺としては、新しい玩具も見つかったことだし。あの子には興味ないから。愁は思う存分やれ」


どういう意味だよ…。


新しい玩具って大原か。


あいつも哀れだな…。


こんな性悪男に目つけられるなんてな。


「匡人…お前楽しんでるだろ…?」


「あ?悪いか?こっちはつまんねー生徒会なんか押し付けられて疲れてるんだ。お前らの動向で遊ぶくらいの楽しみあっても良くないか?」


理不尽な主張をありがとう。


大原と気が合うと思うのは俺だけか…?


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