らっく!!
「美弦ちゃんがそんなかっこしてくるから…」
先輩の顔が真っ赤に染まる。
「……へっ…?」
私…?
「さっきからにチラチラ見られてるんだよ!!気づかなかった?」
いや気づいてたけど…。
先輩のことを見てたんでしょ?
女の人の3人に2人はこっち見てたし。
「美弦ちゃんがまさかそんな格好してくるなんて思ってなくて…。とにかく、俺としては美弦ちゃんを見られるのがムカついたわけ!!」
先輩はガシガシと頭をかいた。
そしてあーっと小さく叫んだ後、左手で口元を隠しながらこう言った。
「そのワンピース…似合ってる」
トクンと胸が鳴った―…。
かあっと体が熱くなる。
私は思わずぎゅうっと胸元を握り締めた。