らっく!!
「それがさ…やっぱり別名は本当らしいよ?」
グラタンを食べ終わった凪ちゃんは今度は私のパスタに手を出す。
「全然話が読めないんだけど…」
「だーかーらっ!!!美弦にだけ優しかったってことでしょ?」
私にだけ優しかった…?
そうなの…?
それって…、
特別ってことだよね…?
凪ちゃんの言葉の意味に気づいた私は1人で赤面していた。
「先輩も美弦には素が出てたってことは無意識にせよ、気になる存在ってことだったんじゃない?」
そこまで気づいて私の背中を押してくれたんだ―…。
凪ちゃんの鋭い洞察力と優しさに感激する。