らっく!!
「凪ちゃんっありがとう!!」
「ケーキも頼んでいい?」
凪ちゃんは天使スマイルで店員さんを呼び、ケーキを追加した。
いくらなんでも食べ過ぎじゃない…?
凪ちゃんに隠れてこっそりお財布の中身を確認する。
よかった…お小遣いもらった後で…。
「お礼を言うのはまだ早いんじゃない?高屋先輩と付き合ってるなんて学校でバレたらどうなるかわかんないし…。恨まれるわよ、確実に」
そういえば…。
「あの学校って政治家の息子さんとか芸能人の娘さんとかお金持ち多いよね?何でだろ?」
今更?と呆れつつも凪ちゃんは事細かに説明してくれる。
「あの学校は言わば下準備なのよ」
「下準備…?」
店員さんがケーキセットをテーブルに置く。
凪ちゃんはコーヒーに砂糖を一杯加え、スプーンでかき混ぜながら続けた。