らっく!!
“バレたらなにされるかわからない”
凪ちゃんとファミレスで別れた後も私の頭の中はそのことでいっぱいだった。
私って隠し事多いよな―…。
自分の運命をちょっと呪った。
平日の夜の街並みにときどき目が眩みそうになりながら歩く。
無事に乗り切れるのかな…。
当然、愁が人より優れていることはわかっていた。
まさかここまでなんて…。
どうして愁は私みたいな平凡な女の子を選んだんだろう…?
私にあるのは好きっていう気持ちだけ―…。
街には色とりどりのネオンが光っているのに見上げた空にはどす黒い暗雲がたちこめていた。
これから先の生活を暗示しているようで不安は募るばかりだった――…。