らっく!!
嵐、到来
最初の異変は朝だった。
「おはよ~」
教室に入っていつものように軽く挨拶をする。
シーン―…
あれ…?
聞こえなかったのかな…?
入り口の近くに座っていた子に話しかける。
「おはよ~」
その子は私に話しかけて欲しくないかのように他の子のところに行ってしまった。
おかしい…。
確かに今まで特に親しくしていたわけじゃないが挨拶ぐらいはしていた。
それが今日に限って全員無視…。
「おはよ、美弦。どうしたのボーっとして?」
「凪ちゃん…」
私の後から教室に入ってきた凪ちゃんは教室の異変には気がついてなかった
「何でもないよ」
気のせいだと思い直し席につく。