らっく!!
ちちおや…?
おとうさん…?
唇がわなわなと震える。
そんなの…。
「いきなり…過ぎるよ!!」
黙っていた私が突然大声を出したので2人とも目を丸くしていた。
「美弦っ!!驚くのもわかるっ!!でも事実なんだ…っ…!!」
紘一さんは私を宥めようとしていた。
それが余計に怒りを煽る。
「帰るっ!!」
今の私にはなにを言っても逆効果だった。
今更そんな話し聞きたくもないっ!!
私は立ち上がってドアに向かった。
「待てって!!」
それを阻もうとする紘一さんと正面から向かい合う。
「離してよぉっ!!」
ドアに到達する前に腕を掴まれた私はバタバタと手を上下に動かす。