らっく!!

「おまえら…っ!!」


俺は美弦から男達を引き剥がし殴りつけた。


切り刻んで2度とその顔を拝めないようにしてやりたかった。


「愁やめてっ!!それ以上やったら死んじゃうよ…!!」


俺は美弦がとめるまで男達を殴り続けた。


全員、床に這いつくばって息も絶え絶えになっている。


殴っても殴っても足りないくらいだ。


「美弦、怪我してないか?」


「大丈夫…」


俺は自分のシャツを脱いでまだ床に座っている美弦に着せてやった。


「ごめん…怖い思いさせて…」


ホントに最低だ…。


自分が情けなくて嫌になる。


ホントに大切なものならこんな怖い目に合わせる前にちゃんと守ってやりたかった―…。


「ちゃんと来てくれたじゃない…。だからいいよ…」


美弦の言葉に救われる想いがした。


ごめんな…?


ありがとう。


俺は美弦から離れ今度は澤村に向き直った。


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