らっく!!


「澤村…俺は女だからって容赦しない…お前にはそれなりの罰がいる…」


今まで事態を傍観していた澤村はヒステリックに叫んだ。


「なによっ!!ばっかみたいっ!!たかが庶民よ?愁が必死になる程の価値がその子にあるの!?」


「黙れ。お前に愁なんて呼ばれる筋合いもない。ましてや美弦を悪く言う資格もない」


お前に愁なんて呼ばれると吐き気がする。


愁って呼んでいい女は美弦だけだ


「ねえ…考えてもみて?私と付き合えば将来あなたにとってどれくらい有利にはたらくと思う…?」


くだらない。


今更そんなものはどうでもいい。


媚びるように俺を見つめる澤村を冷めきった目で睨みつける。


「なにに価値があるかは俺が決める。お前にどうこう言われることじゃない。わかったら消えろ。今ならまだ許してやる」


2度と俺達の前に姿を見せるな。


澤村の体はワナワナと震えだした。


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