らっく!!


「この子のせいねっ…!!全部この子がいけないのよ…!!」


「おいっ!!何する気だっ!!」


突然、澤村は美弦に向かって辺りの物を投げ出した。


「きゃっ!!」


ダンボールの箱が美弦に当たる。


「全部っ全部、あんたがいけないのよ!!あんたが現れなければ…!!」


「やめろっ!!澤村っ!!」


俺が澤村の動きをとめようとすると、憎らしいあいつの声が耳に入った。



「相変わらず我が儘放題やってんじゃねえか…澤村…」


突然現れたそいつはやっぱり…。


「匡人…」


「愁…間に合ったみたいだな…」


匡人は美弦の姿を見るとホッと胸を撫で下ろしていた。


「美弦っ!!良かった~!!心配したんだから…!!」


匡人の後ろから現れた大原が美弦に抱きつく。


「凪ちゃん…心配かけてごめんね…?」


その様子を見た後、匡人は澤村に向かってあるものを突き出した。


< 181 / 390 >

この作品をシェア

pagetop