らっく!!
「この子のせいねっ…!!全部この子がいけないのよ…!!」
「おいっ!!何する気だっ!!」
突然、澤村は美弦に向かって辺りの物を投げ出した。
「きゃっ!!」
ダンボールの箱が美弦に当たる。
「全部っ全部、あんたがいけないのよ!!あんたが現れなければ…!!」
「やめろっ!!澤村っ!!」
俺が澤村の動きをとめようとすると、憎らしいあいつの声が耳に入った。
「相変わらず我が儘放題やってんじゃねえか…澤村…」
突然現れたそいつはやっぱり…。
「匡人…」
「愁…間に合ったみたいだな…」
匡人は美弦の姿を見るとホッと胸を撫で下ろしていた。
「美弦っ!!良かった~!!心配したんだから…!!」
匡人の後ろから現れた大原が美弦に抱きつく。
「凪ちゃん…心配かけてごめんね…?」
その様子を見た後、匡人は澤村に向かってあるものを突き出した。