らっく!!
「なあ美弦?美弦はいつも人のことばっかり気にするよな?人に迷惑かけられないとか心配させたらいけないとか…」
美弦はいつだってそうだ。
肝心なことはなにひとつ言ってくれない。
全部独りで抱えて…我慢して…。
俺が気づかないと思ってんの?
「甘えたっていい。美弦の我儘ならいくらだって聞いてやる。だから俺にだけは…聞かせて?本当はどう思ってるか…」
美弦が側に居てくれるならどんなことでも聞いてやる。
だから俺にだけは甘えて欲しい―…。
「しゅ…う…」
美弦は瞳を潤ませて俺を見上げる。
この目に弱いってわかってんのかな―…。
フッと顔が緩む。
「言って?全部聞くから…」
美弦はギュッと俺の首に抱きついた。