らっく!!


「QUEENとKINGは学校公認のカップルになっちゃうんだって。私は1人に絞る気なんて全くないから」


「あ…そう…」


もう凪ちゃんにこの手の話題は振らないようにしよう…。


「美弦はでないの?」


「でるわけないじゃんっ!!」


出来るだけ平凡な学校生活送りたいのっ!!


「まあ美弦がでたら高屋先輩が大変そうだしね…」


しみじみと言う様子に私は首を傾げる。


「……何が大変なの?」


「自覚なしか…。いいんじゃない?そのほうが高屋先輩も守りがいがあって。バカな子ほどかわいいって言うしね!!」


ポンッと肩を軽く叩く。


だから何なのよっ!!


なんとなくバカにされた気分…!!


「ところで高屋先輩はでないの?これに…」


私が不機嫌丸出しで睨むとさっと凪ちゃんは話題を変えた。


「愁はこういうの好きじゃないよ」


愁も私に負けず劣らず、平凡な学校生活を望んでいるに違いない。


「気をつけた方がいいよ~。周りの女が勝手に応募しちゃうかもしんないよ?」


「まさか」


いくらなんでも…ね…?






そのまさかの事態が起こるなんてこの時は思いもしなかった。


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