らっく!!


「いやあぁぁーーっ!!」


時計の針は7時45分を指していた。


ちっ…遅刻っー!!


慌ててベッドから飛び降りる。


家から学校までは頑張っても20分はかかる。


8時30分の始業時間に間に合わなければ遅刻だ。


「何で目覚まし鳴らないのぉぉ!!」


寝坊したのは自分のくせに目覚ましにやつあたりをする。


あーもー!!時間ないっ!!


パジャマのボタンにすらイライラする。


制服に袖を通し、身支度を整え時計を見ると時計は8時を回ったところだった。


よし!!ギリギリ間に合うっ!!


部屋を飛び出し廊下を走る。


「美弦様、御朝食は?」


「ごめんなさい!!今日はいりませんっ!!」


朝から頑張って働いてくれたお手伝いさんには申し訳ないけど私は食堂を通り過ぎ無駄に広い玄関を勢いよく飛び出した。


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