らっく!!



「しゅう…っ…」


私は何も言えなくなって愁の胸に飛び込んだ。


なんて幸せなんだろう。


何十億という人のいるこの世界で、

大好きな人に大好きと言えること、

大好きな人のそばにずっといられること、

こうしてぬくもりを感じられること、

ただ…堪らなく愛しい…。


「私も…ずっとそばにいたいよ…っ…」


離れたくないの…。


ぎゅうっと愁のセーターを掴む。


このぬくもりを離したくない…。


「美弦…」


愁と視線が絡み合う。


それを合図に私達は夢中になって唇を重ねた。


「んっ…ぁん…ふっ」


頭の中が真っ白になる。


舌が絡まりあって、息が乱れてもとまらない。


もっと熱を感じたい。


「っ…しゅ…う……」


何もかも受け入れて溶け合ってしまいたい。


このまま一緒に…。


「ベッド行こ…?」


激しい口づけでぐったりしていた私の耳元で愁が囁く。


返事の代わりにぎゅっと愁の首に腕をまわす。


愁は私を抱き上げ、そのまま寝室まで連れて行く。


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