らっく!!
「美弦…愛してる…」
そう言って私をベッドに横たえて自分も体をのせる。
「愁…」
私も…好き…。
そう言う前に唇を塞がれる。
体の芯までとろけそうな甘いにキスに酔いしれる。
「そういう顔するなよ…」
顎に手をかけられて何度も何度も愁の唇が私の唇を掠める。
「…やめられなくなる」
少し掠れた声と熱っぽい眼がいつもの愁と違って背筋がゾクゾクした。
今の愁は…男性の顔をしていた。
愁の手が私の服に伸びる。
「あっ…!!」
一枚一枚丁寧にはがされることに耐えきれなくなって声が洩れる。
「嫌?」
「違うの…なんだか恥ずかしくて…」
真っ赤になって視線を逸らす。
「…可愛い…」
愁は壊れ物を扱うかの様にそっと私に触れる。
「優しくする…」
「…うん…」
私の返事を確認して再び愁は甘いキスを落とし始めた。
夢を見た―…。
大好きな愁とずっとずっと一緒にいる夢。
でもこれはきっと夢じゃない―…。
いつかきっと叶うから…。