らっく!!

別れ




「ふふっ…ふふふ…」


室内に響くのはいつもとは違う私の奇妙な笑い声だった。


クッションに顔をうずめながらひとりで笑う。


どうやってもこの笑いは止められそうにない。


ベッドに寝転がり愁にもらった指輪をじっと眺める。


幸せ―…。


あんなこと言ってくれるなんて思わなかった。


私だけの…一方通行な想いじゃないんだよね?


とにかくっ!!


幸せ過ぎて顔が緩みっぱなし!!


「好き…」


指輪に向かって呟いてみる。


それだけでまた幸せがこみ上げてきて笑いそうになる。


そんな自分がまた恥ずかしくて私はより一層クッションに顔をうずめた。


その時だった。










「あんた何してんの…?」







私の幸せな気分は凪ちゃんの冷ややかな声に吹き飛ばされた。


「な…凪ちゃんっ!!いつから見てたの!?」


私は真っ青になって部屋の扉に寄りかかって腕組みをしてこちらを睨んでる凪ちゃんを仰ぎ見た。


あまりの気まずさに自分からベッドの上で正座をする始末。


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