らっく!!





「しゅ…うっ!!」


もう泣かないって決めたのに頬を涙が伝う。


どうして?


もう忘れようって思ってたのに―…。


頭に浮かんでくるのは愁のことばかりなの―…。


白石の手が私のスカートの中に入る。


太ももの内側を指が這う。


その感触に背筋が凍った。


ち…がう…。


この人じゃ…ない…。


「いや…っ…いやあぁ――っ!!」


拒絶の言葉が胸から溢れてくる。


嫌っ!!


違うっ!!


「今更無駄なんだよっ!!」


じたばたと暴れ出した私を渡が殴る。


「おい白石!!早くしろっ!!」


中村が白石を急かす。


「いやあぁ…愁っ!!」


更に抵抗する私を渡と中村が押さえつける。


「バーカ。今更あいつを呼んでも来ねえよっ!!」


中村が私を嘲笑いながら頭を殴る。


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