らっく!!
「あの…失礼ですがこれからどうなさるつもりですか?」
親戚に気をとられていた私はここに相楽さんがいるということを忘れかけていた。
「うちは母子家庭ですから親戚の家に行くことになりますね…。
母は親戚達の反対を押し切って私を産んだものですから、私が嫌がれるのは当然なんですよ」
私は苦笑いをして答えた。
本音を言うと行きたくない。
どこに行っても歓迎はされないだろう。
でも仕方がない。
私に選択権はないんだもん―…。
独りでいるよりはマシだと自分を納得させるしかない。
相楽さんは私の表情を敏感に察知し、ゆっくりと口を開いた。