らっく!!
綺麗な顔―…。
切れ長の目、意志の強そうな眉―…。
そして…
その瞳…。
初めて会った時から思ってた。
瞳が綺麗―…。
「う…ん…」
愁先輩の寝返りお陰で私は現実に帰ってこれた。
やだ…私なにしてんの!?
これじゃあ、変態みたいじゃん!!
ぼおっと顔が熱くなる。
その時だった。
「離してくださいっ!!」
今のって…
私はお箸を置き、キョロキョロと辺りを見回した。
「なんだ?」
先輩も叫び声に気づいたのか起き上がってきた。
「今…誰かの声が…しましたよね…?」
「離して下さいっ!!」
再び声が聞こえた。
私達は声のするほうにソロソロと近づいてその様子をうかがった。
私達から20メートルほど離れた所には腕を捕まれた女子生徒と3人の男子生徒。
女子生徒は…
「大原さんっ!?」
思わず大声を出した私の口を先輩が手で塞いだ。