らっく!!
「私はあんた達みたいな小物に用はないの…。分かったらとっとと消えてくれない?」
ニッコリ天使の微笑みを浮かべた彼女が悪魔に見えたのは私だけではないだろう…。
「くそっ!!」
捨て台詞を吐きながら3人は中庭から消えていった。
中庭には私と先輩と大原さんだけが残された。
どっどうしよう…。
見てはいけないものを見てしまった。
とりあえず…逃げようっ!!
「先輩っ戻りましょう?」
小声で提案してみる。
「そーだな…」
コソコソとその場をあとにしようとする。
そんな時、肩をポンッと叩かれた。
「盗み聞きなんて悪趣味じゃなくって?」
いやあな予感…。
恐る恐る振り返る。