らっく!!
「おおおお、はらさんっ!!」
ニコリと笑った大原さんはやっぱり綺麗だった。
ただ今はその笑顔が怖い…。
先輩はいつの間にかいなくなっていた。
トロトロしていた私はどうやら置いていかれたみたい…。
大原さんから見たら私、1人が盗み聞きをしていたように見える。
「あのっ…!!そのぉ…」
しどろもどろになる私の耳元で大原さんはこう言った。
「誰かに喋ったら殺す…」
本気だ…っ!!
佐崎 美弦
人生で初めて
身の危険を感じました…。