らっく!!


「おおおお、はらさんっ!!」


ニコリと笑った大原さんはやっぱり綺麗だった。


ただ今はその笑顔が怖い…。


先輩はいつの間にかいなくなっていた。


トロトロしていた私はどうやら置いていかれたみたい…。


大原さんから見たら私、1人が盗み聞きをしていたように見える。


「あのっ…!!そのぉ…」


しどろもどろになる私の耳元で大原さんはこう言った。


「誰かに喋ったら殺す…」


本気だ…っ!!


佐崎 美弦


人生で初めて


身の危険を感じました…。


< 49 / 390 >

この作品をシェア

pagetop