らっく!!

学校に着くと早速大原さんにジロリと睨まれる。


ひえぇ―っ!!


なるべく窓際を見ないように席につく。


他のクラスメイトには天使スマイル全開なのに…。


あれは夢だったのかなあ…?


最近ではそう思えるようになってきた。


大原さんは容姿だけじゃなく頭も良く、テストも学年1位だった。


才色兼備の大原さんは既にこの高校のマドンナ的存在になりつつあった。


まさに完璧な彼女があんなキツい性格だとは思いたくない―…。










午前中の授業を消化し私は今日も中庭に向かう。


相変わらずクラスの人とは仲良くなれない。


私が普通の庶民だってわかるとみんな興味がなくなったようだ…。


嬉しいような悲しいような複雑な気分?


愁先輩だけだよ…私と会話してくれるのは…。


そんなことを考えていると重要なことに気がついた。


「あっお箸忘れた…」



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