らっく!!
疲れた…。
部屋に戻ってベッドに倒れ込む。
そして相楽さんから貰った名刺を仰向けになって眺める。
「どうしよう…」
さっきからずっと考えてる。
高梨カンパニーの社長さんが私を引き取りたい?
嘘でしょ?
騙されてるんじゃ…。
でも相楽さんは誠実そうな人だったし…。
お母さんの知り合いなら尚更だ。
どうしよう…。
名刺を見ながらゴロゴロとベッドを転がる。
仲の良くない親戚よりいい…か…。
私は名刺をベッドサイドのテーブルに置いた。
会うだけ会ってみようか…。
私に奪われて困るものはないんだから―…。
もしかしたら自分たちのことしか頭にないあの人たちよりましかもしれない。
幸いなことに来週からは春休み。
行ってみよう…。
そう考えながらその夜は自然と眠りについた――…。