らっく!!
放課後、私は教室にいた。
机に頬杖をついて窓から外を眺める。
グラウンドには誰もいなかった。
この高校には基本的に部活動というものがない。
怪我したら学校の責任だかららしい…。
私は誰もいなくなった学校が好きだった。
昼間はどんなに別世界の住人達が溢れていても学校は学校だと実感できる。
私…とんでもないところに来ちゃったんだなあ…。
数ヶ月前まで普通の中学生だったのに。
紘一さんに出会って、いつの間にか別の世界に入り込んでた。
だからなのかな…?
愁先輩といると、
あの笑顔を見ていると、
心が安らぐ―…。
肩の力を抜いてって言われてるみたいで、安心できる―…。
でもそれは私の勘違いだったんだね…。
そろそろ帰らなきゃ…。
私は椅子から立ち上がりカバンに荷物を入れた。
階段を降り、昇降口に向かう。
そして…
見つけてしまった。