ココロのナミダ 。
新品の上靴を履き
クラス発表の紙を
人の群を掻き分け
自分の名前を探す


(さ…さ…
あ、あった!)

‐‐‐‐
三宮留花 1-3
‐‐‐‐


(3組かぁ..誰か
知ってる人いるかな)

そう思っていると

「ごめんなさい!
ちょっと通してくれない?」

良く通る甲高い声

「えーと、私は..
3組か!…あれ?
…もしかして留花?」

『え..?
あ、水音久し振り!』

彼女は大塚水音(オオツカミオン
幼稚園の時の友達で
小学校の時は
区域が違う為離れていた。
6年振りの再会だ

「同じクラスじゃん!
ヨロシクね~」

『うん、こちらこそ..』

どちらともなく
微笑み握手を交わした

これが波乱の
始まりになるとは..
微塵も思っていなかった
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