Bar GRANT



あてもなく店や人を眺めながら歩いていると、ある路地に入ったところに立ち並ぶ店のひとつから、人影が現れた。



「ん?」



出て来たのは、3人の若い女だった。



まあ、珍しくもない。



そのまま何の気なしに歩いていたら、その中のひとりと目が合った。



「あれ?」



と呟いた彼女は、俺の顔をじっと見て、何かを確かめるように隣の女に耳打ちした。



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