Bar GRANT



打ち上げのときに知った、周囲の思い。



あんなふうに思われていたのでは、引き止めようもない。



だから、俺の元から去って行くのは仕方ないことだ。



新しい仕事があれば、それをやるのが当たり前。



だけど、窪田さんにしろマネージャーにしろ、どうしてこうも、あからさまな距離の取りかたをするんだ…。



「笠間のヤツ、ぬか喜びさせやがって…」



ソファに沈む俺を、虚しさだけが包んだ。




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