Bar GRANT



それから数時間。



こんなときでも、やっぱり俺は人間だ。



腹は減るし、トイレにも行きたくなって、ようやく体を持ち上げた。



「…重い」



空腹のせいか、長時間じっとしていたせいか、とにかく重い体を引きずるようにトイレから出て、何か腹に入れようとキッチンへ向かった。



ガツッ!



「いっ…!」



テーブルの脚に足の小指を強打した。




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