Bar GRANT



「いかがって…」



すぐには言葉が出なかった。



どう表現したらいいか、わからない。



誰も俺のことを見ていないことを悟った直後。



そこから救いの手を差し伸べるように届いた、俺の名を呼ぶ声。



この感情を、どう言葉にしたらいいのだろう。



「ひとり、とびきりのファンがいらっしゃいましたわね」






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