Bar GRANT



これでは、窪田さんとの再会の感慨にふける暇もありゃしない。



「…はい」



怒られてしゅんとするマネージャーを見て、俺は声を立てて笑った。



「そうヘコむなよ、これでも頼りにしてるんだからさ、相棒」



バンッと背中を叩いてやると、



「いてっ!」



と言いながら、彼もまた笑っていた。




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